シマとの対話

──沖縄の過去と未来について考えるとき、僕はシマと対話する。シマとは、僕にとって老賢者のような存在──  南島詩人・演出家として活躍する平田大一。県内外を縦横無尽に走り抜け、骨太な活動を続ける日々の中で、思索の森を歩き、刻む、真実の言葉たち。  平田大一がつむぐコトノハと、KUWAこと桑村ヒロシの写真がつむぐ、「新・シマとの対話」。2015年4月15日より新連載スタート!(毎月1日と15日に更新予定)

2009年11月18日

シマとの対話〜第Ⅱ章その11『水の如く』

Photo_KUWA
ある人が
とある人を評して
こう云った。

 「彼は水だ、水のような人だ。
  水は、幾ら飲んでも飽きがこない。
  無色透明、無味、無臭…それでいて常に
  この身体に必要なものだ。

  逆に、濃い味は一瞬は良いが
  毎日だと嫌になってくる。
  何処の国でも、どの人種でも、
  水は必要であり
  誰もが必ず水を欲するように
  彼の存在は、今まさに求められているのだ。
  この時代に、この世相に
  水の如く彼のような人こそが
  今、この時代に最も必要な存在なのだ。」

「水」に関して、
 また、ある人いわく。
 「見た目は激しく燃える情熱家。
  でも取り掛かるときの姿勢は
  まるで水のようで“柔軟”で“しなやか”だ。」

「水の如くの人物」になりたい。
僕は、そう思う。


すると「人物」というキーワードについて
ある人は云う。

 「この社会で大切なのは
  『人材』でもなければ
  『人財』でもない
  本当に大切なのは『人物』である」と。

すると話しを聞いていた
ある人が返す。

 「その『人物』にも、3つの『識』あり」と。
1つに「知識」
2つに「見識」
3つ目に「胆識(たんしき)」也と。

1つ目の「知識とは情報から学び得た力」
2つ目の「見識とは経験から学び得た力」
3つ目の「胆識」とは、その知識や見識に裏打ちされた胆力のこと。

行動すること、動くこと、実際に行動する力
自分が信じた道を、何事にも動じずやり遂げる実行力のこと
それを「胆識」と呼ぶらしい。


出会う数の分だけ
色んなことを学ぶ日々。

水の如くの生き方に
胆力のある生き方に
本気で向き合うと見えてくる。

自分の「使命」が見えてくる…

水の如く…
水の如くの、我、自身になる。


   南島詩人/平田大一


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Posted by 平田大一(Hirata Daiichi) at 08:45