シマとの対話

──沖縄の過去と未来について考えるとき、僕はシマと対話する。シマとは、僕にとって老賢者のような存在──  南島詩人・演出家として活躍する平田大一。県内外を縦横無尽に走り抜け、骨太な活動を続ける日々の中で、思索の森を歩き、刻む、真実の言葉たち。  平田大一がつむぐコトノハと、KUWAこと桑村ヒロシの写真がつむぐ、「新・シマとの対話」。2015年4月15日より新連載スタート!(毎月1日と15日に更新予定)

2008年08月27日

第43話『遠雷』(南島詩人・平田大一)

第43話『遠雷』(南島詩人・平田大一)

ごめん!
あえて言う。

机上の論で語る「シマおこし」なら
もういらない!

世の中で議員(せんせい)と呼ばれる人たちと
学者といわれる人たちと
いわゆる役場の担当する人たちの

宙を舞う「コトノハ」に
自分都合の「ケンキュウ」に
また繰り返される「ムダな会議」に
辟易してくるんだ。

「文化とは、揺さぶるモノ!」と僕は叫ぶ。
「教育で地域を、文化で産業をおこす!」と僕は叫ぶ!
「だから!頑張っているヒトには光を!」と僕は叫ぶ!

なのに相変わらず!
「行政は、『公』と言うものは、
市民にあまねくコウヘイにたずさわり云々・・・」
と言うものだからさすがの僕も切れ掛かったのだ。

「僕はこの話しを、同じ案件の話しを、今年4月にもしているのに、
まだ同じことを、また半年前と同じ議論を繰り返すのか!」

結論から言えば「地域のカラーを打ち出すのに、
公平になんていってるうちはまず無理だ。」ということだ。

全国でも珍しい事例を作る作業に
「他の団体と同じ扱い」していて
「他の団体と違う扱いをすると不公平だから困る」
ということでは、
そこに新しい取り組みが生まれるはずがない。

奇抜で抜き出ているから
オリジナルでオンリーワンなのだ。

ああ、なのに・・・
このマチは、このシマは
このクニのリーダー達は
まだ幼い、幼すぎる。

否!
危機感が無さ過ぎる。

ゴメン!
あえて言う。
八つ当たりかも知れない、
このボヤキ。

言い続ける。
叫び続ける。
動き続ける。


何も変わらない状況に
辟易して席を立ち
外に出たら

遠くで雷の音。


・・・大丈夫。
こんなことで歩みは止めない。

ただ、僕は
前に進むだけだ。
先に進むだけだ。

南島詩人 平田大一




Posted by 平田大一(Hirata Daiichi) at 00:00
この記事へのコメント
"大人気ない"のと"大人の気でいる"のはどっちが罪でしょう。
自覚していればどっちでもいいかも。
Posted by 道の猫みどり at 2008年08月27日 00:16
まさに <産みの苦しみ>

平田さんの コンセプト <全ての事に意味がある>

必ずや、紆余曲折を経て 良い方向に向かうと信じてます。
<公>が 変わりにくいなら <公>になって変える… 話飛びすぎデスガ…

大勢の応援者もいます。それこそ平田さんの力になりますよ
Posted by B型 at 2008年08月27日 00:21
ある知事が補助金に関してこんな発言をしています『文化にせよ芸能にせよ、受け継がれていくものとそうでないものとの差は本人達の必死さだけ。黙っていてお金が入って来るような組織はやがて崩壊するだろう』(朝日新聞より)
「教育で地域を、文化で産業をおこす!」
舞台を通して何を教え、何を学ぶのか?
平田作品に触れる者として至極納得しております
Posted by ko-taro at 2008年08月27日 16:24
なげかわしいことの 多い日常
でも、長~い目で見れば少しずつ、よいほうに変わってきていることもある!と思っています。
時間をかけて、少しずつ、その「変化」に誰も気付かないくらいのさりげなさで。
いつのまにかその「変化」があたりまえになっている。
その影には、平田さんのように「変化」へと全力で向かってくださっている方の存在があるのだとあらためて感じました。
遅々として進まぬ状況のご様子、よい方向に進みますように。
Posted by masako at 2008年08月29日 04:32
初投稿
平田先生のご苦労はありますが、すべてが良い方向へ進んでいきます。日々奮闘してる姿は 応援している僕らの活力になります。
全然スケールは違いますが、最近僕も地域おこし(初U大綱引)で色々と経験しました。頭でっかちの理論理屈の方々じゃ変えられない!平田さんの様なタフで情熱的で愛に満ちた行動力のある...人が良い方向へ導いて行けるのです。「正義は必ず勝つ!」 沖縄に、日本に、世界に夢を!顔晴ってください! ぴとぅるぴき む~るぴき
Posted by kansya at 2008年09月02日 10:56