シマとの対話

──沖縄の過去と未来について考えるとき、僕はシマと対話する。シマとは、僕にとって老賢者のような存在 ── 南島詩人・演出家として活躍する平田大一。県内外を縦横無尽に走り抜け、骨太な活動を続ける日々の中で、思索の森を歩き、刻む、真実の言葉たち。(毎週水曜日更新)

2008年04月09日

第23話『小さな独立記念日』(南島詩人・平田大一)

第23話『小さな独立記念日』
もうここから先は来ないでいい!
と言う。

一人で歩いていけるもん!
と言う。

唖然とした僕の顔を尻目に
小さな体の君は
大胆な足取りで
校門の中に颯爽と消えていった。

あれは入学式の日。
学校の保護者説明会かなんかで
僕が珍しく出席した時のこと。

僕は愕然としたんだ!
「担任の先生って、勝手に決められてしまうんだ。」
って言う当たり前を、始めて気がついたんだ。

親というものはそのシステムの前では「無力!」
ゆえに、祈るしかないことに
僕は初めて気がついたんだ。
「ああ、どうか。良い先生に出会いますように。
 素敵な友達に、恵まれますように。」

そうして、よもや、「涙」流している姿を見たら
ハラハラ、ドキドキしては
何も言えず、ただウロウロしている
ちっぽけな親に成り下がるンだ。

あれから6年。
君も「高学年」になった。
今年の僕もまた祈るんだ。
「良い出会いに溢れていますように。」と、
そっと、そっと、祈るんだ。



前略 南のシマジマ
 
新緑の眩しい公園を
余所行きの格好をした小さな紳士、淑女
眩しい緑に負けない笑顔で
歩いていく姿を見た。

体の割には大きなランドセル
真新しいピカピカなランドセル
背負って歩く大勢の紳士、淑女。

どうか!今日は
その小さな命の一つ一つが
素敵な出会いに恵まれた
始まりの記念日になりますように。

僕は心の底から
そう祈るんだ。

南島詩人 平田大一


Posted by 平田大一(Hirata Daiichi) at 00:00│Comments(0)TrackBack(0)

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