2008年01月02日
第9話『島人元朝』(南島詩人・平田大一)

光り眩しい海に立ち、僕は風に向かって小さく呟く。
「風よ、今年の僕はいったい、何を使命と生きればいいのか?」
このシマに吹く時代の風は特に厳しい。
基地の移転問題と跡地利用のコト
働きたくても働けない人と、働く意欲の湧かない人のコト
大人と子どもの距離感が難しい、教育現場での苦悶のコト
環境問題を含めたシマの開発とヒトの利害のコト
否!
家族や、同僚や、団体や、地域という
小さな社会でさえもヒト同士の「諍い」が絶えない現実に!
僕は暗澹とした思索の迷路に迷い込み
自分の中の「ココロの地図」を、見失ってしまいそうになるんだ。
自分の無力さに愕然とするんだ。
自分の力の無さに気持ちが萎えていくんだ。
小さな問題さえも解決出来ないこの自分に
このシマの、この世界のコトを語る資格なんてあるのか!
語る夢も力なく、コトバ数も少なくなり、やがて空回り
ただの妄語に感じられ、闇の底に堕ちて行く。
自問自答の日が続く。
僕は、何が出来るというのだろう。
一人の「島人」として何をすればいいのだろう。
組織の代表として何を決断すればいいのだろう。
出来れば、年越しを待たずに何らかの
「答え」を見出したかったのに無常にも朝は明けた。
遠慮なく、新しき年明けがやって来た。
元日の朝。
道は未だ見えない。
「前略 南のシマジマ」
揺れながらそれでも
歩き続ける僕のこころ
大切なことは考え続けること
歩き続けること
道(こたえ)を求めて
歩き続けるコト
「追伸」
ふと、気づいたら桟橋にいた。
光り眩しい海を目を細め眺めていた。
「爪の先の痛みは体中の痛み。
小さな痛みの回復が世界中の痛みをなくす。」
遠くから風が答えてくれた。
僕はどんなに苦しくっても
この「時代」を正面から見据えなければならない。
例え一人になってもこの「時代」と向かいあい格闘する。
周りにどう見られても、この生き様をさらしながら。
「島人元朝」
「しまんちゅルネッサンス」
それが僕の「使命」なんだ。
南島詩人 平田大一
Posted by 平田大一(Hirata Daiichi) at 00:00│Comments(0)│TrackBack(0)
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