シマとの対話

──沖縄の過去と未来について考えるとき、僕はシマと対話する。シマとは、僕にとって老賢者のような存在──  南島詩人・演出家として活躍する平田大一。県内外を縦横無尽に走り抜け、骨太な活動を続ける日々の中で、思索の森を歩き、刻む、真実の言葉たち。  平田大一がつむぐコトノハと、KUWAこと桑村ヒロシの写真がつむぐ、「新・シマとの対話」。2015年4月15日より新連載スタート!(毎月1日と15日に更新予定)

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Posted by TI-DA at

2016年08月11日

平田大一×桑村ヒロシ『前略 南ぬシマジマ』出版記念トーク&朗読ライブ


これまで掲載してきた「新・シマとの対話シリーズ」の最新刊フォトエッセイ集『前略 南(ぱい)ぬシマジマ』が、今月末ボーダーインクより出版されます。
そして9月18日(日)には、『前略 南ぬシマジマ』出版記念イベントを行います!
https://www.facebook.com/events/1677855672522537/
ゲストには、ミュージシャンのイクマあきらが出演!
文章の言葉と写真ビジュアルを、生ライブにて表現していきます!

「平田大一×桑村ヒロシ『前略 南ぬシマジマ』出版記念トーク&朗読ライブ」
ゲスト:イクマあきら(音楽家)
司会:吉澤直美
場所:ガンガラーの谷「Cave Cafe」(おきなわワールド向かい)
時間:18:00開演(17:30開場)
料金:
・本代+1ドリンク込み 3500円
(新刊持参の方は、1ドリンク込み特別料金2000円で!)
ご予約:
 電話 090-9314-3175(桑村)まで


*内容:
南島詩人・平田大一と写真家・桑村ヒロシによる8月28日出版予定の「シマとの対話シリーズ」新刊フォトエッセイ集『前略 南(ぱい)ぬシマジマ』(ボーダーインク刊/1600円+税/8月28日出版)の出版記念イベント。
ゲストには、イクマあきら(ミュージシャン)が出演!
司会は吉澤直美。9月18日「島言葉の日」に、洞くつカフェで、朗読&トーク&ライブイベントをお楽しみください。
(※関連写真展も9月1日よりスタート)

ぜひ、皆様のお越しをお待ちしております  


Posted by 平田大一(Hirata Daiichi) at 14:42

2016年07月16日

新・シマとの対話~第29話「DNA」

写真・桑村ヒロシ

前略 南ぬシマジマ

このシマの帆掛け舟は
帆を張る紐の結び方の特徴で
風上に向かって走るコトが出来る
世界的な航海技術が備わっているらしい。

ふと、建築家
アンドウタダオ氏のコトバを
思い出す。

「悩みがあるから楽しい
   迷うから楽しい
   生きることは、すべて楽しい。」

向かい風を感じながら
前に進むあの帆船の様に!

様々な風を懸命に受けて
それでも風上に向かって北上する
このシマの帆掛け舟の様に
ぼくはぼくの海を走るんだ。

その航海技術を駆使して
世界を自在に渡り歩いたシマンチュのDNAは
天然島人の僕にもきっとあるはずだから。

大海原に向かい
紺碧の海を疾走するシマの風を
ぼくは見る。

 (南島詩人/平田大一)


YouTubeでは、平田大一さんの肉声で放送中!

毎月1日15日に隔週で連載していきます!
 どうぞお楽しみに!!

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Posted by 平田大一(Hirata Daiichi) at 18:24

2016年07月02日

新・シマとの対話~第28話「力走」

写真・桑村ヒロシ

ふと思い立ち自分の活動や取り組みを
年代別にキーワードにして並べてみた。

《幼少期》
モノマネが芸風
民宿では客相手に毎晩芸を披露する日々

《10代〜》
小浜中学校2年生の時に
沖縄「豆記者団」として初めての上京。
同時期、旧盆にて「横笛」デビュー。
八重山高校入学、やがて「生徒会長」に!
僕は昼の生徒会長と呼ばれていたが、
ヤスー(大島安克)ユキト(新良幸人)さんが、
夜の生徒会長と呼ばれていた…理由は不明。
空手防具付組手の部、
弱小チームが奇跡の九州大会団体戦準優勝に!
余談だが「防具付」は九州大会までしかなく
実質的な全国大会にあたる。
群馬県館林市で開かれた、
「全国決勝弁論大会」に県勢として初の単身出場
演題「可能性にかけて」で弁論日本一に!
高校時代までの総決算として書いた小論文
「日野・産経オートスカラシップ懸賞論文」
に応募、全国の10人に選ばれ
初の海外研修でサンフランシスコ、
ロサンゼルス、ハワイを巡る2週間の旅に、
見聞を広げる。
研修旅行からそのまま和光大学に入学。
学内で横笛を吹いたら、歩く沖縄クンと呼ばれ、シマと都会の狭間をテーマに詩作に没頭する。
18歳、四谷コタンで「南島詩人」デビュー。
インエクスプリケーブルネオユニッツ結成、
60を越える大学の中、
最高賞にあたるベストプレイヤーズ賞を獲得。

《20代〜》
大学卒業を機に生まれ島を活動拠点に据える。
大学生時代に書き溜めた詩約1700編を編集し、
小浜島限定販売「詩集 南島詩人」を発刊。
日出克さんと手がけた「ミルクムナリ」が
大ヒットとなり創作エイサー定番曲に。
ノー補助金イベントを掲げ、
島の手づくり音楽祭、紙芝居三太郎、
小浜島キビ刈り援農塾に取り組む。
一連の取組が評価され、
第一回島おこし奨励賞を沖縄県知事から頂く。
手づくり音楽祭がきっかけで
後々のKBG84の結成につながる
島のおばーちゃん合唱団の活動開始。
石垣市主催の平和の舞台を手がけ
「道三部作(島の道、潮の道、風の道)」上演。舞台テーマ曲「風の道」が
アルベルト城間さんの作曲で誕生する。

《30代〜》
活動拠点を沖縄本島に移し、
本格的に演出家として働き始める。
沖縄新歌舞団大太陽を手がけ
全国津々浦々を巡演、
時同じくして舞台「肝高の阿麻和利」を
勝連城跡にて上演、人生の一大転換期に!
きむたかホールの初代館長に就任。
現代版組踊シリーズが始まる。
有限責任中間法人TAOファクトリー設立。
初代「那覇市芸術監督」に就任。
同時に、国立劇場専門演出家にも就任。
現代版組踊「大航海レキオス」で新境地開拓、
東京公演を大成功の内に幕を閉じる。
イクマあきらさんと「ダイナミック琉球」製作。

《40代〜》
沖縄県知事の意向を受けて新設された、
初代「沖縄県文化観光スポーツ部長」に就任。
宮沢和史さんと「シンカヌチャー」を製作。
文化行政の牽引役を自覚し文化政策を改革!
体重13キロ落ちながらも2年の県要職を爆走!
公益財団法人 沖縄県文化振興会 理事長に就任。
世界エイサー大会 会長に就任、
創作エイサーコンテスト及び、
エイサー博覧会のEisa-EXPOを企画、指揮する。
宮沢和史さんを中心とした、
「くるちの杜100年プロジェクトin読谷」を立ち上げ、宮沢さんとはその後、
NEO Champlooシリーズ第一弾、
舞台「The Drumming」を共同制作を果たす。
また舞台「屋良朝苗物語」にて
沖縄偉人劇シリーズの新たな取組が始まった!


前略 南のシマジマ

毎年「勝負」の1年だった。
全力で疾走した47年だった。
そして、
間違いなくその目線は前を向くのみの日々だった。

今からも、
これからも、
リスキーだけど幸せな「力走」の日々を過ごす。

その不安定な未来とは裏腹な、
根拠など無い揺るぎなき自信、
そして力走する事を許される今の環境に
最大限の感謝を込めて
また、新たなスタートラインを
自らのこの手で引こう。

それでも、僕はこのシマを
走り続ける!

 (南島詩人/平田大一)


YouTubeでは、平田大一さんの肉声で放送中!

毎月1日15日に隔週で連載していきます!
 どうぞお楽しみに!!

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Posted by 平田大一(Hirata Daiichi) at 06:34